
▼この記事で分かること
- ・長期優良住宅とは何か、認定されるための主な基準
- ・長期優良住宅を購入した場合の税制優遇(住宅ローン控除・固定資産税など)
- ・長期優良住宅のメリットと購入前に確認しておきたい注意点
マイホームを探していると、「長期優良住宅」という言葉を目にすることがあります。
長期優良住宅とは、耐震性や省エネルギー性能などの基準を満たし、長期間良好な状態で住み続けられる住宅として国に認定された住宅です。住宅性能の高さに加え、固定資産税などの税制優遇があります。
この記事では、長期優良住宅の認定基準や税制優遇、購入前に知っておきたいメリットや注意点について分かりやすく解説します。
長期優良住宅とは?購入前に知りたい認定基準

冒頭でご紹介したように、長期優良住宅とは、耐震性や省エネルギー性能、劣化対策などの基準を満たし、長期間良好な状態で住み続けられる住宅として国の制度で認定される住宅を指します。
また、住宅建設会社や工務店が着工前に申請を行い、建設地の市区町村などの所管行政庁の審査を通過した住宅だけが長期優良住宅として認定されます。そのため、すべての新築住宅が該当するわけではありません。
長期優良住宅の主な認定基準
長期優良住宅として認定されるためには、国土交通省が定める基準を満たす必要があります。主な認定基準は次の通りです。
- ① 住宅の構造および設備について、長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられていること
- ② 住宅の面積が良好な居住水準を確保するために必要な規模を有すること
- ③ 地域の居住環境の維持・向上に配慮されたものであること
- ④ 維持保全計画が適切に作成されていること
- ⑤ 自然災害による被害の防止や軽減に配慮されていること
これらの基準を満たした住宅のみが、長期優良住宅として認定されます。
参照:国土交通省「長期優良住宅のページ」(2026年3月5日確認)
長期優良住宅を購入するメリット

長期優良住宅を購入するメリットは税制優遇だけではありません。住宅性能や維持管理の仕組み、将来の資産価値など、さまざまな面で利点があります。
住宅性能の基準が高い
長期優良住宅では耐震性や省エネルギー性能など複数の基準を満たさなければいけません。そのため、長期優良住宅は一般住宅と比べて住宅性能が高くなります。
例えば断熱性能が高い住宅では室内の温度変化が小さいです。その結果、冷暖房効率が高まり、光熱費の節約につながることもあります。
維持管理の仕組みがある
長期優良住宅では維持保全計画を作成します。この計画に基づいて定期的な点検や修繕を行うことで、住宅の状態を長期間維持する仕組みになっています。
そのため住宅の劣化状況を把握しやすく、計画的なメンテナンスを行いやすくなります。
将来の資産価値を説明しやすい
住宅を売却する際には建物の性能を示す情報が評価材料になります。長期優良住宅は制度に基づく認定住宅であるため、住宅性能の情報を示す資料として活用できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住宅性能 | 耐震性や断熱性能などの基準を満たす |
| 維持管理 | 維持保全計画に基づき定期点 |
| 資産価値 | 住宅性能を示す資料として活用できる |
このように長期優良住宅には住宅性能の高さや維持管理の仕組み、さらに資産価値の説明がしやすいといったメリットがあります。
ただし、長期優良住宅には税制面での優遇制度も用意されています。次の章では、長期優良住宅を購入する際に利用できる税制優遇について解説します。
長期優良住宅を購入した場合の税制優遇

長期優良住宅を購入する場合、住宅取得時や購入後の税制優遇を受けられる可能性があります。住宅購入では建物価格だけでなく、税負担も含めて確認することが重要になります。
| 税制 | 内容 |
|---|---|
| 固定資産税 | 戸建て住宅は5年間税額1/2 |
| 不動産取得税 | 控除額が1,300万円に拡大 |
| 登録免許税 | 税率軽減 |
| 住宅ローン控除 | 認定住宅として控除枠が拡大する場合あり |
参照:国土交通省「認定長期優良住宅に対する税の特例」(2026年3月5日確認)
固定資産税の軽減
新築住宅では固定資産税の軽減制度があります。一般住宅の場合、戸建て住宅は3年間税額が1/2になります。
一方で長期優良住宅の場合は軽減期間が5年間になります。
| 住宅の種類 | 軽減期間 |
|---|---|
| 一般住宅 | 3年間 |
| 長期優良住宅 | 5年間 |
このように長期優良住宅では、固定資産税の軽減期間が一般住宅より長く設定されています。住宅取得時の税負担が軽減される点は、住宅購入を検討する際の判断材料の一つといえるでしょう。
長期優良住宅を購入する際のデメリット

長期優良住宅には多くのメリットがありますが、購入前に確認しておきたいポイントも存在します。ここでは、購入後の後悔を防ぐためにも、長期優良住宅のデメリットを解説します。
建築費用が高くなる場合がある
長期優良住宅は耐震性や断熱性能などの基準を満たす必要があります。そのため一般住宅より建築コストが高くなる傾向があります。
ただし、税制優遇やランニングコスト、将来の資産価値を含めて総合的に判断することが重要です。
維持管理が必要
長期優良住宅では維持保全計画に基づく点検や修繕が求められます。住宅の性能を維持するためには定期的な管理が必要になるためです。
長期優良住宅には住宅性能や税制優遇といったメリットがある一方で、建築費用や維持管理の面で確認しておくべきポイントもあります。制度の特徴を理解したうえで住宅を選ぶことが大切です。
長期優良住宅の購入でよくある質問
- Q1.長期優良住宅とは何ですか?
- A1.長期優良住宅とは、耐震性や省エネルギー性能などの基準を満たし、長期間良好な状態で住み続けられる住宅として国の制度で認定される住宅です。
住宅性能や維持管理の基準が設けられているため、住宅の品質を長く保つことを目的とした制度といえます。
- Q2.長期優良住宅は固定資産税が安くなりますか?
- A2.長期優良住宅は新築住宅の固定資産税軽減制度の対象となります。
一般住宅では軽減期間が3年間ですが、長期優良住宅の場合は5年間税額が1/2になります。そのため、税負担の軽減期間が長くなる点が特徴です。
参照:国土交通省「認定長期優良住宅に対する税の特例」(2026年3月5日確認)
- Q3.建売住宅でも長期優良住宅はありますか?
- A3.建売住宅でも長期優良住宅として認定された物件は存在します。
住宅会社が設計段階で申請し、基準を満たして認定を取得している場合に対象となります。購入前には、物件資料などで認定住宅かどうかを確認すると安心です。
まとめ
長期優良住宅とは、耐震性や省エネルギー性能などの基準を満たし、長期間良好な状態で住み続けられる住宅として認定される制度です。住宅性能の高さに加え、固定資産税の軽減など税制優遇がある点も特徴です。
ポイント
- ・長期優良住宅は住宅性能を国の基準で認定する制度
- ・固定資産税などの税制優遇がある
- ・住宅性能や資産価値を重視する人に向いている住宅
購入前には、建築費用や維持管理の内容も含めて制度を理解しておくことが大切です。
長期優良住宅の購入を検討している方は、物件ごとの認定内容や住宅性能も確認しながら比較してみてください。











