
名古屋市で住宅の購入を検討している方にとって、地価の動きは将来の安心や資産価値にもつながる大切な指標です。しかし、実際に「どのエリアが高騰しているのか」「地価上昇の流れは今後も続くのか」など分かりにくい点も多いものです。この記事では、名古屋市全体の最新の地価推移から、特に上昇が目立つエリア、反対に地価が停滞・下落している地域、さらに地価情報を住宅購入時にどう活かすかまで分かりやすく解説します。今後に役立つ知識が満載です。
名古屋市全体の地価推移の最近の傾向
国土交通省が公表した令和7年(2025年)1月1日時点の地価公示によると、名古屋圏の全用途平均地価は前年比+2.8%と、四年連続で上昇しています。とはいえ、上昇幅そのものは前年(+3.3%)より縮小していますので、地価は堅調ではあるものの徐々に冷却感が出ている状況です。
用途別に見ると、住宅地の上昇率は名古屋圏で+2.3%、商業地では+3.8%で、いずれも上昇基調を維持しています。ただし、住宅地の上昇率も商業地のそれも、これまでの勢いからはやや鈍化してきているのが実情です。
愛知県による基準地価(2025年7月1日時点)でも、住宅地・商業地・工業地いずれも5年連続で上昇しています。ただし、こちらも上昇幅はすべて縮小傾向にあり、需要はまだ堅調ではあるものの、地価や建築費の上昇を背景にやや勢いは鈍化しつつあります。
以上をまとめると、名古屋市全体では地価は底堅く上昇を続けているものの、その上昇幅は近年縮小傾向にあります。このため、今後の地価動向を読み解く際には、「上昇が鈍化しているものの下支えはある」という状況をしっかり押さえておくことが重要です。
以下に、住宅地・商業地の上昇率を比較した表を示します。
| 用途 | 2025年地価公示 上昇率 | 傾向 |
|---|---|---|
| 住宅地 | +2.3% | 上昇継続も伸び縮小 |
| 商業地 | +3.8% | 上昇継続も伸び縮小 |
| 全用途平均 | +2.8% | 四年連続上昇、上昇幅は縮小 |
上昇が顕著なエリアとその背景
名古屋市内で地価の上昇が目立つエリアには、再開発や交通利便性の向上が背景にあります。以下に主要な地域とその特徴を整理しました。
| エリア | 特徴 | 地価動向 |
|---|---|---|
| 中村区・名駅周辺 | リニア中央新幹線開業に向けた再開発、駅直結オフィス・商業施設の建設 | 商業地平均変動率で +5.0%、最高地点では高額な㎡単価 |
| 千種区・今池~千種駅周辺 | 高層マンション建設、商業施設・交通の利便性が向上 | 商業地上昇率で +10.8%(内山3丁目)、住宅地でも複数区で上昇 |
| 熱田区・郊外住宅地 | 駅徒歩圏の住宅地としてファミリー層に人気、割安感による需要 | 住宅地上昇率の上位に複数地点、堅調な推移 |
まず、中村区・名駅周辺では、リニア中央新幹線の開業を見据えた再開発が進展し、オフィスや店舗などの需要が強まっています。その結果、商業地平均変動率は+5.0%と高く、特に中村区名駅四丁目では最高価格の㎡単価が記録されています。
次に、千種区の今池~千種駅周辺では、高層マンション「ザ・ファインタワー名古屋今池」の建設や千種駅近くの商業施設整備などが進行中です。商業地では内山三丁目の地点で前年より+10.8%の急上昇が確認され、住宅地でも複数の地点が上昇傾向にあります。
さらに、熱田区や千種区では、駅徒歩圏の住宅地としての利便性が高く、ファミリー層による需要も強いため、住宅地の上昇率上位に複数地点がランクインしています。特に中心部と比べて割安感があり、堅調な上昇が続いています。
地価が停滞または下落しているエリアの現状
名古屋市において、地価が停滞またはやや下落しているエリアには、交通や施設の利便性が限定的な地域が目立ちます。例えば、比較的住宅需要が落ち着いている中川区や港区の一部では、公示地価の上昇幅が縮小され、横ばいもしくはわずかな下落傾向がみられます。
| エリア | 特徴 | 地価動向 |
|---|---|---|
| 中川区·港区の一部 | 中心駅や主要インフラから離れ、住居需要が落ち着いている | 上昇幅が縮小、停滞または横ばい |
| 公共交通機関から遠い地域 | 駅徒歩圏外やバス便主体エリアなど | 下落または横ばい傾向が多い |
| 郊外の一部地域 | 再開発や商業施設整備の恩恵が薄い | 地価上昇が緩慢、将来的には伸び悩む可能性 |
このようなエリアでは、交通インフラや商業施設へのアクセスが希薄で、地価上昇の原動力となる再開発期待が低いことから、地価の伸びが限定的です。とはいえ、相対的に価格が抑えられているため、予算を重視する購入者には検討の価値があります。
購入を検討する際には、実際の地価水準や将来的なインフラ整備の計画、地域の人口動態や公共施設の供給状況などを確認し、値ごろ感だけで判断せず、将来の資産価値や暮らしやすさを見据えた判断が重要です。
以上が「」に関する内容です。住宅購入を検討する方が地価推移を活用する方法
住宅購入を検討される際には、全体や地域ごとの地価動向を把握することが非常に重要です。まず、公示地価や基準地価をチェックすることで、名古屋市全体の地価の傾向やエリア別の変化を把握できます。たとえば、名古屋圏においては住宅地の地価が近年堅調に上昇しており、2025年1月1日時点の公示地価では名古屋市全体の平均地価が前年比約1.8%上昇しています。このようなデータをもとにエリアの強さを確認できます。
将来の資産性を見据えたエリア選びには、再開発、交通インフラ整備、人口動態といった背景に注目しましょう。名駅(中村区)や栄・伏見(中区)では、リニア中央新幹線の開業や駅周辺再開発によって地価上昇が顕著です。また、千種区や熱田区でも交通利便性や住環境の良さから地価が上昇傾向にあります。このような要素があるエリアは、今後も資産価値が期待できる可能性が高いです。
エリア選びの判断に役立つ指標や視点を以下の表にまとめました。
| 活用視点 | チェックすべき内容 | 活用の意義 |
|---|---|---|
| 地価指標の種類 | 公示地価(1月1日時点)、基準地価(7月1日時点) | 前半・後半の価格動向を総合的に把握できる |
| エリア別地価変動 | 中村区、中区、千種区、熱田区などの上昇傾向 | 再開発や交通利便性の影響を判断できる |
| 将来性・背景要因 | 再開発計画、インフラ整備、人口動向 | 資産価値の長期的な見通しに役立つ |
まずは、公示地価や基準地価を定期的に確認し、価格の推移とその背景を理解することから始めましょう。また、上昇の背景にある再開発や交通整備、住環境の良さなどに注目することで、将来的に価値のあるエリアかどうかを見極める判断材料になります。

まとめ
名古屋市の不動産購入を検討するうえで、地価の動向を把握することはとても大切です。市内では再開発や交通利便性の高まりにより地価が上昇するエリアもあれば、住宅需要が落ち着いている地域のように動きが緩やかな場所もあります。地価推移をもとに将来の価値やエリア選びを考えることで、納得できる住まい探しにつながります。一つ一つの動きを丁寧に知ることが、安心して住宅購入を進める鍵となります。











