子ども達が毎日過ごす学校は、安全かつ快適に学べる環境であることが望ましいですよね。
名古屋市では、全ての子ども達が学びやすく、保護者の方も安心して子ども達を通わせることができるように、教育環境の整備を積極的に進めています。
今回は、名古屋市が行なっている教育環境の整備の具体的な内容をご紹介いたします。
名古屋市はアセットマネジメントを基礎に教育環境を整備する
名古屋市が進める教育環境整備は、アセットマネジメントの手法が基礎となっています。
アセットマネジメントとは、公共の建物や道路を資産(アセット)としてとらえ直し、限られた予算の中で安全・利便・快適の3要素を確保しつつ最大限に活用する手法です。
簡単に言えば、必要なものにはお金をかけ、その一方で不必要なものはカットすることで、全体としての満足度を高めていこう、という取り組みです。
名古屋市では、このアセットマネジメントに則って、以下の3つを軸に整備を進めています。
・リニューアル改修…屋上の防水機能や校舎内外装の改修とバリアフリーを行ない、改築以外で校舎の老朽化対策と社会的要求水準を満たす
・保全改修…屋上防水・外壁やトイレの改修および窓ガラスの飛散防止、各種設備の更新
・大規模改造…昭和55年(1980年)度以前に建てられていて、大規模改修未実施の校舎や体育館に対する屋上防水や内外装改修の実施
順次対応中の名古屋市の教育環境整備事業
先述のアセットマネジメントの取り組みに沿って、名古屋市では市内小中学校における教育環境整備事業を順次実施しています。
この整備は、子ども達の安全確保を目的とした非構造部材の耐震対策と、教育環境の改善を目的とした設備の設置・改修・更新があります。
特に耐震対策は、保全改修やリニューアル改修に合わせて実施予定で、巨大地震の発生が懸念される名古屋市ならではの取り組みと言えるでしょう。
そして教育環境の改善案は、以下の例がありますよ。
・保健室や職員室など、普通教室以外の部屋に設置済の老朽化した空調設備の更新
・公害対策を兼ねた老朽化空調設備の更新
・ブロック塀が残る学校に対し、塀を金属フェンスなどへ改修
・屋外教育活動を円滑に行えるよう、経年劣化が生じている運動場の改修
・体の不自由な子ども達がスムーズに校内を移動できることを目的としたエレベーターの設置(体の不自由な子ども達用の教室を設けている学校が対象)
なお名古屋市では、普通教室の空調設置も事業の一つに盛り込んでいましたが、こちらは平成25年度から27年度の間に全小中学校で設置が完了しています。
ここ数年の名古屋市の夏は、猛暑日を記録するほど暑い日が続きますが、そんな時でも子どもは涼しい教室で快適に学べるため、熱中症の心配も少なく保護者としても安心ですよね。
まとめ
公共の建物・道路を資産として見直し、限られた財源を使って最大限に活用しようというアセットマネジメントを用いた維持管理を実践している名古屋市。
その取り組みの一環として、市内の小中学校に通う子ども達がより快適かつ安全に学べるよう、教育環境の整備事業も行なっています。
南海トラフ地震などに備えて飛び散らないガラス窓に変えたり、近年増えている熱中症の対策として空調設備を備えたりしているので、小中学校に通う子どもがいるご家庭も安心ですね。
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