本を読んだり、勉強や調べものをしたりする図書館は、お子さんからご年配の方まで年代を問わず利用できる便利な公共施設です。
名古屋市には、市が管理する図書館が21ヶ所ありますが、地域によっては図書館が遠くて頻繁に足を運べない方もいらっしゃいます。
ですが名古屋市には、そのような地域に住む方々におすすめの図書館があるのです。
今回は、名古屋市の「自動車図書館」についてご紹介します。
名古屋市の自動車図書館とはどんなサービス?
自動車図書館は、既存の図書館から離れた地域に住む方や社会福祉施設・病院などをメインに本や雑誌などを貸し出すサービスで、現在は「みなみ号」と「なごや号」の2台で運用中です。
マイクロバスサイズの車に本棚を取り付け、その中にたくさんの本や雑誌などを積んで、定期的に名古屋市内各所を巡回しています。
貸し出している図書資料は、本・雑誌以外にもCDなどの視聴覚資料と紙芝居もあるので、例えばお子さん用の絵本や紙芝居と保護者用の雑誌・CDをまとめて借りることも可能ですよ。
しかも本・雑誌は一人8冊まで、視聴覚資料は3点まで、紙芝居は4組まで借りられて、貸出期間も次の巡回日(約1ヶ月半後)までと長いため、返却するまでにいろいろな作品を楽しめます。
名古屋市の自動車図書館の歴史は半世紀以上
名古屋市で自動車図書館の前身である移動式の図書館が始まったのは1926年(大正15年)で、当時は「青年巡回文庫」という名称でした。
この頃は名古屋市内の小学校や青年会などを巡回し、本が入った書函と呼ばれる箱を貸し出していたそうです。
その後、時代の流れとともに何度か巡回文庫の名称や貸し出し先が変わり、1956年(昭和31年)に初めて自動車を利用した移動式図書館が誕生します。
名古屋市初の自動車図書館誕生から2年後には、2台目の自動車図書館も運用が開始されました。
そして、1973年(昭和48年)から1983年(昭和58年)の10年間で巡回地域を市内全域へと広げ、1985年(昭和60年)には団体向けだけでなく個人向けの貸し出しも始まりました。
このように、名古屋市の自動車図書館は実に半世紀以上、前身の巡回文庫時代も含めると1世紀近くの長い歴史を持つ、伝統ある行政サービスだと言えるでしょう。
名古屋市の自動車図書館で本を借りる方法
自動車図書館で本や雑誌などを借りるには、あらかじめ「名古屋市立図書館共通貸出券」を発行してもらわなければなりません。
初めて発行してもらう時は、免許証や健康保険証、中学生以上のお子さんなら学生証など、貸出券発行希望者の住所が確認できるものを持参し、自動車図書館が停車する駐車場にて申し込みましょう。
発行された貸出券は、お住まいの地域以外の自動車図書館駐車場や名古屋市図書館の全館で利用できますよ。
そして読みたい本・雑誌・視聴覚資料・紙芝居がある時は、「予約・リクエストカード」に記入するか、電話か名古屋市図書館のホームページで申し込むことも可能です。
次回お子さんに読んであげたい絵本や紙芝居、保護者の方の趣味や仕事関連で読みたい本・雑誌などがあれば、ぜひ予約しましょう。
まとめ
既存の図書館へ気軽に行けない方にも本を届ける目的で始まった自動車図書館は、名古屋市民にとって大切なサービスです。
名古屋市で新築一戸建てを購入したら、既存の図書館だけでなく、ぜひ自動車図書館も利用してみてください。
地域の方々と図書館を結ぶ嬉しいサービスを実施している名古屋市の新築一戸建て探しは、ロイホームズ不動産までぜひお問い合わせください。