過去に愛知県名古屋市は、伊勢湾台風や東海豪雨など、大きな水害に見舞われてきました。
さらに南海トラフ地震など、甚大な被害をもたらす地震が起こるとされている地域でもあります。
そこで今回は、災害に強い都市づくりとして、名古屋市が整備する防災公園の定義や役割、機能をご紹介します。
防災公園とは
防災公園とは、普段は人々が集い楽しむ場所でありながら、地震、水害、火災などの災害が発生したとき、住民を守る役割を持つ場所のことです。
防災公園には一時的に避難場所として使われる場合、救護救援や復旧の拠点になる場合など様々な役割や機能があります。
災害の被害を最小限にするためには、広大な敷地をもつ防災公園の存在は大変重要です。
防災公園の立地や規模によって定義や役割が異なるので、家の近所にある公園の役割を把握しておくと尚安心ですね。
名古屋市の防災公園に対する取り組み
名古屋市は、昔から水害の多い地域でもあります。
特に、昭和34年に愛知県・三重県を襲った伊勢湾台風は、死者行方不明者が5000人を超え、昭和以降で最も被害の大きい台風でした。
特に名古屋市の南部は遠浅の海を開拓して作られた土地で、海抜ゼロメートル地帯も多かったため、浸水の解消まで一か月以上かかった地域もあります。
家屋の全半壊が15万棟、床上浸水家屋も16万棟近くに及び、甚大な被害をもたらしました。
また、平成12年にあった東海豪雨では、10名の方が亡くなりました。
名古屋市営地下鉄の軌道へも浸水したのみならず、JR在来線、名鉄も浸水、東海道新幹線では5万人を超える乗客が車内で一晩を明かすことになりました。
自然災害はいつどのような規模で発生するか予測できません。
名古屋市は、住民が安心して暮らせるように、水害はもちろん災害全般への「防災への意識」を高め、防災公園の整備を計画的に進めています。
防災公園の役割を持つ川名公園
地下鉄鶴舞線川名駅を出てすぐにあるのが、川名公園です。
国道153号線などの主要道路に囲まれたこの場所は、住宅密集地を整理し、防災公園と位置付けて、遊具エリアやグラウンドが整備された広い芝生が特徴の公園です。
休日は家族連れで賑わいますが、災害時のために、トイレは断水時にも利用でき、生活用水をためておく井戸を備えた1万4千人を収容できる広域避難場所となっています。
広域避難場所の定義は、火災等の災害で大量の避難民が発生した際、一時的にその人々を収容できる屋外の避難場所です。
そのため、広い芝生とグラウンドを整備しているのですね。
まとめ
防災公園の定義と、名古屋市の川名公園をご紹介しました。
普段は幅広い年齢層の方が利用する憩いの場として、災害時は広域避難場所としての役割をもっています。
引っ越し時には、近所に川名公園のような防災公園があるエリアを選ぶことで、万が一の災害時にも安心して暮らすことができるでしょう。
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