家を購入しようと考えている方は、安心して快適に暮らせる家が欲しいと考えていることでしょう。
建物の状態が決まるポイントでもある建物構造について把握しておくことで、住み始めてから不便を感じることを避けられるはずです。
今回は木造の新築のもつメリットやデメリットについて紹介していくので、新築住宅の購入を考えている方は参考にしてみてください。
建物構造が木造の家の耐震性は?悪いイメージは古いもの?
木造の家は、壁や柱、床や梁といった構造部分に木材が使用されています。
木造の家は耐久性が低いデメリットがあると見られていますが、決してそんなことはありません。
鉄筋コンクリート造と比較すると耐震性は低くなってしまいますが、木材はもともと柔軟性にも優れているというメリットがあります。
そのため、地震が起こった時の揺れを吸収し、家全体に力を受け流して家を守ることができるのです。
吸湿性にも優れているため、夏場は熱がこもりにくく、冬場には結露ができにくいというメリットもあります。
室内の気温を一定に保ちやすくなるので、快適に過ごせる空間を作りやすくなっているのです。
建物構造が木造だと防音性に難あり?デメリットになることも
木造のメリットでもありデメリットにもなるポイントは、通気性です。
木造は通気性が良いことで空気が部屋全体に行き渡りやすく、室内を快適な気温に保ちやすくなります。
ですがその分、空気を震わせる音が室内外に出入りしやすくなるため、外からの騒音や、室内の生活音が内外に伝わりやすくなります。
そのため、鉄筋コンクリート造や鉄骨造などの建物構造と比較すると防音性が低い傾向にあります。
近隣が騒がしい場合は騒音対策を取る必要もあるので注意が必要です。
建物構造が木造だと耐用年数が短い?建物の寿命と関係ある?
木造の建物は、鉄筋コンクリート造や鉄骨造と比較すると耐用年数が短く設定されています。
耐用年数とは、簡単に言うと「建物を資産として計算したときの使用可能期間」のことで、木造の耐用年数は法的に22年と決められています。
この耐用年数は減価償却の計算に用いられます。
減価償却とは、建物を使用するにあたっての維持・補修費を経費として、建物の資産価値から減少させていく手続きのことを言います。
減価償却は、築年数の経ったご自宅を売却した後の確定申告の際に計算が必要となります。
そのため、耐用年数と言っても、建物自体の寿命を表しているわけではありません。
実際には日々のメンテナンスなどで建物の寿命は変化してきますので、暮らしの中で適切な手入れをしていくように心がけるのが大切です。