
▼この記事で分かること
- ・フルローンを利用すれば、貯金を待たずに住宅購入を進められる
- ・頭金を入れないことで、手元の資金を残したまま購入できる
- ・借入額が増えるため、総返済額が大きくなる可能性がある
- ・フルローンでも手付金や登記費用などの諸費用は発生する
- ・諸費用はローンに含められる場合もあるが、現金で支払うケースが多い
名古屋市で住宅購入を考え始めたとき、「頭金がないと家は買えないのでは」と不安に感じる方は少なくありません。
しかし近年、頭金なしでも住宅ローンを活用することによって住宅購入を進める事例が増えています。
頭金を入れない住宅ローンは「フルローン」と呼ばれ、自己資金が少ない場合でも住宅購入が可能になります。一方で、借入額が増えるため総返済額が大きくなる点には注意が必要です。
この記事では、住宅ローンを頭金なしで利用できる仕組みやメリット、そして住宅購入時に必要になる費用の目安について整理して解説いたします。
住宅ローンは頭金なしで組める?仕組みとメリットを解説

住宅購入では、物件価格の一部を自己資金として支払う「頭金」を入れる方法が一般的です。頭金とは、住宅ローンとは別に、物件の購入費用の一部を自分で用意して支払う自己資金を指します。
例えば3,000万円の住宅を購入する場合、300万円を頭金として支払うと住宅ローンの借入額は2,700万円になります。
しかし金融機関によっては、頭金なしで住宅ローンを利用できる商品があります。
この借り方は「フルローン」と呼ばれ、物件価格の全額を住宅ローンで借りる仕組みです。
頭金なしで住宅を購入する主なメリットは次の3つです。
① 理想のタイミングで購入できる
頭金なしで住宅ローンを組むと、気に入った物件が見つかったタイミングで購入することができます。
住宅は同じ条件の物件が常に市場に出ているわけではなく、頭金を貯めている間に条件の良い物件が売れてしまうケースもあります。
特に、名古屋市内の利便性の高いエリアや人気の物件はすぐに成約となる傾向があるので、頭金なしで住宅購入を検討できることはタイミング面でメリットになります。
② 手元の資金を残せる
頭金を入れない場合、住宅購入時に多額の自己資金を支払う必要がありません。そのため、引っ越し費用や家具・家電の購入費用など、契約後に必要になる支出に備えて資金を残すことができます。
住宅購入後はまとまった出費が発生することも多いため、生活費や予備資金を確保したまま購入を進められる点はフルローンの利点と言えるでしょう。
③ 住宅ローン控除の恩恵を受けやすい
住宅ローン控除は、年末時点の住宅ローン残高を基準として所得税や住民税が軽減される制度です。
控除額は住宅ローン残高をもとに計算されるため、借入額が大きい場合は控除の対象となる残高も大きくなります。
現在の制度では、住宅ローン残高に対して0.7%を掛けた金額が控除額の目安となります。ただし控除期間や借入限度額などの条件があるため、制度内容を確認しておくことが大切です。
参照:国土交通省「住宅ローン減税」(2026年3月6日確認)
頭金なしで住宅を購入するデメリット

頭金なしで住宅を購入する場合、初期費用を抑えられる一方で、借入額が増えることによる注意点もあります。
主なポイントは次のとおりです。
| 注意点 | 内容 | 影響 |
|---|---|---|
| 利息負担が増える | 借入額が増えるため総返済額が大きくなりやすい | 家計負担が増える |
| 審査が慎重になる | 借入割合が高いと審査が厳しくなることがある | 借入条件が変わる可能性 |
| 担保割れのリスク | 売却価格がローン残高を下回る可能性 | 売却時に追加資金が必要になる可能性 |
頭金なしの住宅ローンでは借入額が増えるため、その分住宅ローンの利息も増えやすくなります。そのため毎月の返済額だけでなく、総返済額も確認しておくことが重要です。
また住宅価格に対して借入額の割合が高い場合、金融機関の審査が厳しくなることがあります。借入可能額や金利条件が希望どおりにならない可能性もあるため、事前に資金計画を確認しておくことが大切です。
頭金なしでも支払いが必要な手付金と諸費用

住宅ローンを利用する場合でも、住宅購入にかかるすべての費用をローンで支払えるわけではありません。
売買契約時の手付金や登記費用、税金など、住宅購入ではさまざまな費用が発生します。
一般的に住宅購入時の諸費用は、物件価格の3〜10%程度が目安とされています。
| 費用項目 | 目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 手付金 | 物件価格の5〜10%程度が多い | 売買契約時に支払う費用 |
| 諸費用 | 物件価格の3〜10%程度 ・新築の場合約3~7% ・中古の場合約6~10% | 登記費用・税金・保険など |
例えば3,000万円の住宅を購入する場合、諸費用の目安は150万円〜300万円程度になります。
金融機関によっては、登記費用などの諸費用を住宅ローンに含める(オーバーローン)こともできます。
ただし、オーバーローンで組んだとしても住宅ローンは引き渡し時に実行されるため、契約時などのタイミングによっては一時的に現金などで支払うことが多いです。
住宅ローンに関するFAQ
- Q1.住宅ローンは頭金なしでも利用できますか?
- A1.利用できる場合があります。金融機関によっては物件価格の全額を借り入れるフルローンを扱っています。
ただし年収や勤務状況などによって審査結果は変わるため、すべてのケースで利用できるわけではありません。
- Q2.頭金なしで住宅を購入する場合、現金はいくら必要ですか?
- A2.住宅購入の諸費用は物件価格の3〜10%程度が目安です。
ただし金融機関によっては諸費用を住宅ローンに含められる場合もあるため、実際に必要な現金額は住宅ローンの条件によって変わります。
- Q3.頭金なしで住宅を購入すると後悔することはありますか?
- A3.借入額が増えるため総返済額が大きくなる可能性があります。
毎月の返済額だけでなく総返済額や将来の資金計画を確認しておくことが重要です。
まとめ
住宅ローンは金融機関の条件によって、頭金なしでも利用できる場合があります。
そのため自己資金が少ない場合でも、住宅購入を検討できる可能性があります。
ただし頭金なしの場合は借入額が増えるため、総返済額が大きくなるリスクも。また住宅購入では手付金や登記費用などの諸費用が発生し、支払い方法は条件によって異なりますが、契約のタイミングによっては現金で支払うケースもあります。
住宅購入を検討する際は、物件価格だけでなく、住宅ローンの返済計画と諸費用を含めた資金計画を整理しておくことが大切です。











