共同名義での不動産購入を検討している方もいるでしょう。
共同名義とは、夫婦や親子など2人以上が1つの不動産を所有する方法です。
不動産を共同名義で購入するには、メリットとデメリットがあります。
購入後に後悔しないように、それぞれのケースをチェックしておきましょう。
不動産を共同名義で購入する方法とは!登記が必要になる?
共同名義とは、共有名義とも呼ばれる不動産の購入方法です。
不動産を共同名義で購入するのは、難しいことではありません。
共働きの夫婦が増えたことで、不動産を夫婦の共同名義で購入する家庭が増えています。
共同名義にするためには、どのくらいの割合で所有するかを示す持分登記が必要です。
一般的には持分登記は、出資割合に応じて持分を決めます。
夫婦の場合は50%ずつで持分登記をすることがほとんどですが、出資額が少ない方は多い方から贈与されたとみなされるケースがあるため注意が必要です。
共同名義にはメリットが多い!不動産を購入すると節税される
不動産を共同名義にするメリットは、節税されるケースがある点です。
共同名義にすると、名義人それぞれの収入に対して住宅ローン控除が適用されます。
不動産を購入するときは、多くの方が住宅ローンを利用するもの。
住宅ローン控除は、年末ローン残高の1%が10年間に渡って所得税・住民税から減税される制度です。
たとえば、夫婦2人が50%ずつの持分で共同名義にして、年末のローン残高が3,400万円だったとします。
1人1,700万円のローン残となるので、1%の17万円が所得税などから減税が可能です。
その他、相続税が節税されたり、売却時の特別控除が二重に適用されたりというメリットがあります。
共同名義にはデメリットがある!将来を考えて不動産を購入しよう
共同名義のデメリットは、不動産の権利が複雑になることです。
購入の手続きは難しくありませんが、売却となると面倒になります。
共同名義の不動産を売却するときは、共同名義人の承認が必要です。
夫婦で共同名義にしていて離婚した場合、手続きが大変になるケースがあります。
どちらかが家に住み続けたいと主張すると、売却は難航するでしょう。
共同名義を解消する方法がありますが、解消するためにも共同名義人の承諾が必要になります。
離婚で共同名義を解消したいが相手が承諾しない場合は裁判で解決する方法がありますが、時間がかかるため注意が必要です。