夢のマイホーム購入。
新築一戸建てならなおさら夢が膨らみますよね。
家を買う時は金融機関でローンを組むのが一般的ですが、ローン以外で必要な費用のひとつが頭金です。
「我が家には貯蓄があるから、それを全て頭金にあてるつもりだ」
そんなことを考えてはいませんか?
引っ越し費用はもちろん、引っ越し後に万が一の事態が起きた時など急な出費に備えるためにも、貯蓄を全て使ってしまうのは考えものです。
今回は、頭金の基本と正しい準備の方法について解説します。
新築一戸建てを購入するなら頭金はいくら用意した方が良い?
頭金をいくら用意すれば良いかどうか判断するには、まず住宅ローンをいくら借りられるのか確認しましょう。
住宅ローンの返済額は、年収の約25%程度を上限に設定すると、無理なく返済できるといわれています。
ただし、家族構成やマイカーの有無、その他のローン(教育ローンやマイカーローン)の有無などによって、実際に返済できる金額は個人により異なります。
そうした事情も考慮すると、頭金は物件価格の20%程度の額を用意すると安心ですが、20%以下ならダメということはありません。
実際、「2017年度フラット35利用者調査」によれば、2016年にフラット35を利用して新築一戸建てを購入した人の融資額と手持ち金(頭金)、その他の資金の平均額はそれぞれ以下の通りです。
・融資額…2,847万1,000円
・手持ち金(頭金)…302万円
・その他の資金…187万7,000円
※その他の資金とは、公的機関・民間金融機関・勤務先・親や知人などから受けた融資額を指します。
上記の結果を見ると、頭金とその他の資金を合算した額は、物件購入の総額の約15.5%となります。
このように、頭金が20%以下でも新築一戸建てを購入することは可能なので、不動産会社や金融機関と相談のうえ、適切な金額を用意しましょう。
頭金がなくても新築一戸建ては購入できる?
先ほどまでは、新築一戸建てを購入するための頭金の目安をご紹介しましたが、頭金なしで購入したいとご希望する方もたくさんいらっしゃいます。
頭金はあるに越したことはないですが、その分の資金を用意できなくても購入することは可能です。
最近は頭金なしでもローンを申し込めるので、昔と比べるとマイホーム購入のハードルは随分と下がっています。
また新築一戸建ての購入にかかる諸費用も一緒に借りる(住宅ローンに組み入れる)ことも可能なので、貯蓄期間を経ることなく欲しいタイミングで新築一戸建てを購入することだって可能です。
貯蓄期間中の家賃支払いももったいないですし、貯蓄期間中に金利が上昇してしまっては元も子もないですしね。
貯蓄はあるのだけれど、新居への引っ越し代や、不測の事態に備えるために貯蓄は確保しておきたいから、住宅ローンは全額借入れ(フルローン)で新築一戸建てをご購入したいと考えられている方はたくさんいます。
まとめ
頭金は、多ければ多いほどローン返済の負担を軽減できますが、そのことばかりを考えて「もしもの時のため」にあてる貯蓄まで使ってしまうのはおすすめできません。
頭金を用意できる方はいくらまで出せるのか、頭金なしで購入するのか、じっくり検討しましょう。